以下の説明は、できるかぎり多くの患者様に理解していただけるように、コンパクトにわかりやすく、院長本人が自分の言葉で作成しております。
当院は、視能訓練士が在籍しており、子供の診察・治療を得意としております。
小児眼科でよくある疾患
●遠視性乱視
学校の視力検査などでよく指摘される遠視とは、近くの物も遠くの物も見えにくい、つまり網膜のどこにもピントを合わせることが難しい状態です。
網膜に焦点が合わないということは、視機能をうまく使えていない状態です。
そのまま放置しておくと、見る機能が落ちてしまい視力が出なくなる、すなわち弱視になる可能性があります。
●弱視とは
多くの方が、メガネをかければ矯正視力が1.2とか1.5まで出ると思います。
弱視とは、メガネのレンズで矯正しても視力がそこまで出ない状態です。
小児の視機能的には、大体9才まで視機能は回復するのですが、放置してしまいその年齢を過ぎてしまうと、もう視力が回復しないこともあるので注意が必要です。
●弱視の治療
遠視を矯正するメガネを作成します。
この度数のメガネは、普通のメガネ屋では作ることができません。
サイプレジンやアトロピンという、子供特有の調節力を麻痺させる目薬を使って度数を測り、お子様にちょうどいい度数のメガネを作成します。
それを常時かけることによって、視機能の改善を目指していきます。
●外斜視・内斜視
目の位置が外側を向いている、ないしは内側を向いている(いわゆる寄り目)の状態があることです。
治療法は基本的には手術しかないのですが、その原因として遠視があったりとやや複雑なことがあるので、そのお子様によって適切な治療を行い、必要があれば、最良の医療機関へご紹介させていただきます。
当院の小児眼科における特徴
東京女子医科大学病院眼科在籍時に、西葛西井上眼科こどもクリニックでの勤務経験がございます。
このクリニックでは、多くの症例を経験されている医長の先生や経験豊富な視能訓練士と検査や治療方法につきご指導をいただきながら、最高レベルの経験をさせていただきました。
マイオピン点眼薬
まだ保険適応の点眼薬ではないのですが、マイオピン点眼薬の取り扱いを開始しました。
この点眼薬を1日1回点眼することによって、近視の進行を2年間で約60%軽減させると言われております。重篤な副作用はありません。
マイオピン点眼薬は、10年以上前から存在はしていたのですが、数年前にある有名な大学病院の眼科教授が学会で発表され、日本でもここ数年で注目されるようになりました。
保険適応がされていない薬なのに、本当に効果があるのか?
ここが最も心配されている点になると思いますが、この点眼薬を開発したシンガポール国立眼科センターの論文は世界的に有名な論文に掲載されています。
2019年の学会では、日本の7つの大学病院で同様の臨床研究の報告があり、日本でも優位差、つまり点眼薬の効果があるとの結果が出ました。
これらの論文を提示することもできるのですが、少し内容が増えて難しくなるのであえてここでは触れないことにします。
なぜ近視を抑えることができるのか?
この点も気になるのではないかと思いますが、積極的に網膜にピントを合わせるようになるためとか、脈絡脈の血流を増やすためなどとも言われておりますが、正確な理由はわかっていません。
自由診療は、保険診療と同日に行うことができません。
価格などについては、院内でお問い合わせ下さい。
最後に、自由診療ということで何となく怪しさを感じられたり、本当に信用していいものなのか、心配される方もいるのではないでしょうか。
この度マイオピン点眼薬を独自に分析・調査したところ、ある大手企業がマイオピンと似た点眼薬を数年後を目標として作成中であるとの情報も聞き、この点眼薬は将来性のある点眼薬ではないかと判断しました。
自由診療の中には手術などもあり、術後重篤な合併症が起こるものも含まれております。
当院で最も重要視していることは、患者様に極力害を及ぼすものでないもの、また合併症が起こった時でさえ、その治療を中止することで元の状態に戻すことができる治療のみを今後も採用したいと思っております。
間違えば営利主義となりがちな分野ではありますが、当院は患者様のことを第一に考えるクリニックであり続けたいと思っております。
糖尿病網膜症は、糖尿病腎症、糖尿病神経症と並んで、糖尿病の三大合併症と言われます。この合併症をわかりやすく表現すると、末期になると目が見えなくなったり、透析が必要になったり、足を切断しなくてはならなくなることもあります。
糖尿病網膜症の初期は、小さな出血が出てくるのですが、見にくくなるなどの症状がありません。
また、見にくくなるなどの症状が出てきた時には、もうすでに進行している状態であると思われます。
糖尿病網膜症は、自覚症状の出ていない状態で見つけることができると、必要な時にレーザー治療などを行うことによって、かなりの割合で進行を止めることができます。
早期発見・早期治療が必要で、かつ自覚症状がないと緑内障と似たところがあるので、糖尿病をお持ちの方は定期的な通院・診察がとても大切です。
当院の糖尿病網膜症における特徴
東京女子医科大学病院の糖尿病センターの教授であった堀貞夫名誉教授に入局時よりご指導いただきました。堀教授は、主に無症状である糖尿病網膜症で失明する患者様が一人でも少なくなるように糖尿病眼手帳を作成され、内科と眼科の懸け橋になる礎を築かれました。また、内科の先生に糖尿病網膜症の知識を広めるためにも日本糖尿病眼学会を立ち上げ、内科と眼科の連携を日本に作り上げられた日本の先駆者でいらっしゃいます。
堀教授からはある日、患者様を診察させていただくありがたみを忘れないようにと教わり、今でも忘れないように診察させていただいています。
いろいろな病型がありますが、新生血管という悪さをする血管により網膜が障害され視力が下がった場合などでは、硝子体注射で治療することができます。
当院の加齢黄斑変性症における特徴
東京女子医科大学病院在籍時には、網膜を専門としており、黄斑外来を担当していました。東京女子医科大学病院眼科現教授は加齢黄斑変性症を専門とされており、黄斑疾患では世界最高峰とされているアメリカのマンハッタン・アイ・イヤー・スロート病院に留学され、日本の黄斑疾患では最先端を担われております。
また、その教授の下で同じ黄斑外来にいらした琉球大学眼科現教授も同じマンハッタンに留学されており、女子医大時代には眼底造影検査の読影の仕方などを直接ご指導いただきました。
当院では、指先からの簡単な採血で20分で結果がわかるアレルギー検査を導入しております。
注射が苦手な小さなお子様にお勧めです。お気軽にご相談ください。
詳細はこちら⇒ www.allergyinsider.com/20min
目の中にはカメラのレンズの役割をしている所(水晶体)があり、そこでピントを合わせてものを見ています。
この水晶体が濁って見えにくくなることを白内障といいます。
おもな症状としては目がかすむといったものですが、以下のような症状も現れることがあります。
・まぶしくなる
・ものが二重に見える
・めがねやコンタクトで調整しても、文字などが読みづらい
・目が疲れやすい
・色の判別がつきにくい
原因で最も多いものは加齢によるものです。一般的には60歳代で60~70%、70歳代で80~90%、80歳代ではほぼ100%の人で白内障がみられるという調査結果もあります。
生活に不便を感じなければ、白内障があるからといって手術を急ぐ必要はありません。
ただ、放っておくと白内障が原因で緑内障など他の目の病気になる可能性もあるので、定期的な診察は必要です。まずは、点眼薬を用いて白内障の進行を遅らせるといいと思われます。それでも、水晶体の濁りが進行して、視力が低下してくれば手術という流れになります。
眼圧(眼内の圧力)によって視神経が障害され、視野が狭くなる病気です。眼圧が正常でも視野異常が進行してしまう、正常眼圧の緑内障が日本の緑内障患者様の約9割を占めます。
現在、日本の失明原因の第1位の疾患はこの緑内障であり、一度起きた視野異常は改善することがないので、早期発見・早期治療が非常に重要となります。40歳以上の日本人の緑内障有病率は約5%で、そのうち約8割の人は緑内障が未発見のまま放置されていると考えられていて、意外に多くの人が緑内障であることがわからないままでいると思われています。
人は通常両眼で見ているので、緑内障の初期は視野異常があっても自覚がないことがほとんどです。したがって、緑内障の患者様の多くは、病状が進行して視野異常や視力低下がかなり進行してから、はじめて自覚することになります。それを放置しておくと、視野異常・視力低下がさらに進行して、場合によっては失明することもあります。
緑内障は、一度起きた視野異常は改善することができません。 緑内障の治療は、あくまでも今後の視野異常の進行を遅らせるためのもので、見え方を改善するものではありません。 緑内障の治療の基本は、点眼薬を使って眼圧を下げることです。 点眼薬を使用しても眼圧が下降しない場合や、眼圧が下降しても視野異常の進行が止まらない場合には、手術が必要になります。 当院では、緑内障手術が必要な患者様には、私が知りうる最適な医療機関をご紹介させていただきます。
当院の緑内障治療の特徴
緑内障に関しては、主に東京女子医科大学病院眼科の緑内障専門外来で学んでおります。
当時の緑内障外来長の先生は、日本でも最高レベルと言われている四谷の高名な眼科で研鑽をつまれており、眼圧の測り方や、画像所見の見方など、直接ご指導いただきました。
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